値上げと固定資産税
大家や地主が家賃や地代の増額を求める際、
固定資産税の値上がりを理由にすることがよくあります。
特に、借地の地代については、固定資産税の4倍とか5倍とか、
地代が固定資産税の何倍だから高いとか安いとか、
この辺りの相場は、固定資産税の何倍だとか…
たしかに、固定資産税の増加は、賃料増額の理由になります。
借地借家法は、11条で借地、32条で借家の賃料増減請求について定め、
「租税その他の公課の増減」を賃料増減の理由の1つに挙げています。
その他には、土地や建物の価格などの経済事情、近くの賃料の変動を挙げています。
ただ、固定資産税が上がったら、必ず賃料が上がるわけではありません。
また、固定資産税が10%上がったら、賃料も10%上げろという話でもありません。
賃料の相場なんてというのも、継続賃料にはないと言っても過言ではありません。
そんな単純な話ではありません。
そのあたりのことは、話すと長くなるので、また別の機会にします。